新年明けましておめでとうございます。
令和7年の新春をお迎えし、皆様方がなお一層ご活躍される年でありますことを願いますとともに、旧年中の格別なるご指導・ご協力に心から御礼を申し上げます。
さて、昨年国内では1月の能登半島地震や9月の奥能登豪雨などの大きな災害が発生致しました。当地方でも、平成23年の紀伊半島大水害では河川の氾濫や土砂災害などにより甚大な被害を受けております。
また発生が予想されている南海トラフ地震では、最大震度7の大地震と津波による被害が想定されており、その対策が急務となっております。
そのような中、昨年12月7日、「熊野川河口大橋」を含めた「新宮紀宝道路」がついに開通致しました。本路線は私たちの日常生活に直結するものであり、国道42号の慢性的な交通渋滞の緩和や、緊急車両の円滑な通行の確保に繋がるものです。そしてこの開通は待望の「紀伊半島一周高速道路」の完成にまた一歩近づくものであり、その完成後は大規模災害時の緊急輸送道路や緊急避難場所など、「命の道」の役割を担うことが期待されております。
また経済の面でも、これからの当地域の活性化に欠かせない道路になるものと思われます。
「新宮紀宝道路」の完成にこれまでご尽力いただいた多くの方々に厚くお礼を申し上げるとともに、今後全路線の完成に向けて、官民一体となって取り組んで参りたいと考えております。
一方、地域の経済状況を見てみると、インバウンドをはじめとする観光客は増加しており、民泊などの宿泊施設は増加傾向にあります。しかしながら、小売・サービス業は人口減少や少子高齢化による消費の縮小、インターネット販売の普及などの影響を受け、厳しい経営環境が続いております。加えて、労働人口の減少による人手不足や、終息が見えないエネルギー・原材料費の高騰など、特に事業者の多くを占める小規模事業者にとってはさらに厳しい状況となっております。
当商工会議所では、事業者がこれらの課題を乗り越えるための様々な支援を行っております。事業者それぞれの経営状況、経営環境に合った伴走型支援を行い、持続的発展に繋がるよう、各種補助金の活用や事業計画策定支援、販路拡大などの支援をしております。また従来からの金融・労務・経営相談一つ一つに対して丁寧に対応し、各事業者の課題解決にこれからも取り組んで参ります。
加えて、市内への交流人口の増加を図るため、中心市街地の活性化や観光産業、地場産業である木材業の振興についても、各団体との連携を密にし、その推進に努めて参ります。
商工会議所は地域唯一の総合経済団体です。経営環境がますます複雑化する中、「会員のための」、又、「地域のためになる」商工会議所を基軸として積極的な事業展開を行って参ります。今後とも、今まで以上に商工会議所活動へのご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様方のご繁栄をご祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせて頂きます。
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