年頭所感

新宮商工会議所

会頭 関 康之

  新年明けましておめでとうございます。
 平成31年の新春をお迎えし、皆様方がなお一層ご活躍される年でありますことを願いますとともに、旧年中の格別なるご指導・ご協力に心から御礼を申し上げます。
 さて、昨年の我が国経済は、緩やかな回復基調が続いており、雇用・所得環境の改善が続き個人消費も緩やかに回復した年でありました。しかしながら、雇用状態が一層の改善が図られるなか、人手不足の状況は非常に厳しい環境下で推移しており、企業は人材の確保や省力化に向けた取り組みに迫られております。 又、物価についてもデフレを脱却し、安定的な物価上昇が見込まれるところまで至っていないのが現状であります。
 当地域におきましても、人口減少や少子高齢化が続くなか、経営者の高齢化や後継者不足等も相俟って廃業も顕在化しており、また、経営者の高齢化等により新商品・新役務の開発や生産といった経営革新に挑戦する企業や、各業種での新規創業も少ないのが現状であります。
 このような中、国の「事業承継税制改正」や「生産性向上特別措置法」の制定等、中小企業を支援する施策が動き始めております。
 又、本年10月に予定されている「消費税率引き上げ」への対応については、特に軽減税率に関しては未だ多くの事業者が準備に取り掛かってない状況にあり、早急に準備に取り掛かる必要があります。商工会議所と致しましても説明会や相談会を実施し、事業者の円滑な対応を支援してまいりたいと考えております。
 様々な施策等が実施される中、商工会議所といたしましても、これらに積極的に取り組み、地場産業の振興や安定した雇用の確保、流動人口を増やす事業展開を行うことで、その責務を果たしてまいりたいと考えております。
 又、地域活性化には、交流人口を増やすことが重要であり、効果的な事業を推進しなければなりません。既存の実施方法に頼ることなく、現在行っている事業についても再度検証し、正すところは正すなど、前向きに積極的な提案をおこなって参りたいと考えております。
 商工会議所は地域唯一の総合経済団体です。会議所の責務も複雑且つ多岐になっておりますが、「会員のための」、又、「地域のためになる」商工会議所を基軸として積極的な事業展開をしてまいりたいと考えておりますので皆様方のご協力をお願い致します。
 平成最後の年となる本年、先行き不透明感ばかり強まる地域経済ですが、皆様方と一緒になって考え、気運の高まる年となるよう、より一層のご協力と率直且つ建設的なご意見・ご提案をお寄せ頂きたいと存じます。
 今後とも、今まで以上に商工会議所活動へのご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様方のご繁栄をご祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせて頂きます。


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